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中間エネルギー核分光サブグループ

量子多体系における荷電スピンの極限としての不安定核の性質を実験的に明らかにし、それらの性質の起源をさぐっています。

原子核の常識・非常識?

我々は主に、核子(陽子と中性子の総称)あたり数 10 MeV から、数 100 MeV のエネルギーを持つ不安定核を使って、荷電スピンの大きな量子多体系がどのような性質を示すか、またその起源は何かということを探っています。 我々の研究から、量子多体系の特徴の一つである殻構造が、不安定核では大きく変化を見せていることが明らかになってきました。殻構造には魔法数とよばれる特殊な数が存在しています。これまでの"常識"では、魔法数の近傍では原子核がより固く丸くなる性質があると考えられて来ました。しかし、不安定核ではこのような"常識"とは違った性質が現れています。魔法数でも丸くないし、固くもない不安定核が存在する。こんな"非常識"がいま、ある種の"常識"になってきています。

中間エネルギー核分光グループでは、これまでの"常識"と現代の"常識"がなぜ違っているのか、ということを明らかにしながら、原子核の世界の本当の"常識"とは何かを追究しています。

最近の研究からわかったこと


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Last-modified: Fri, 09 May 2008 16:48:50 JST (5821d)