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第四回CNS国際サマースクール (CISS05)

CNSサマースクールでは、広い意味での核構造論を中心にして、実験・理論を 含み、大学院博士課程の学生の基本的な知識や理解の向上を目指し、次世代の優 秀で活力に満ちた原子核物理学研究者の育成に寄与する事を目的とします。

今年度は、2005年8月18日-23日、東京大学原子核科学研究センター (CNS)和光分室にて開催致しました。

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本年度の講師
海外から、

  • G.F. Bertsch (Washington, USA) 4コマ
    "Nuclear structure in mean-field theory and its extensions"
  • M.N. Harakeh (KVI, the Netherland) 3コマ
    "Collective modes investigated by inelastic scattering and charge-exchange reactions with magnetic spectrometers"
  • R. Machleidt (Idaho, USA) 4コマ
    "Nuclear Forces"
の3名をお招きします。
Bertsch 氏は多体問題の大家で、今回は平均場を主に、他の方法にも触れなが ら極めて基礎的なところから講義をしてくださいます。パソコンを使っての数 値的なexercise の用意をしているそうです。サマースクールでもそれに応じ て、実習の時間と場所を用意します。Harakeh 氏には非弾性散乱や荷電交換 反応を磁気スペクトログラフで実験する観点からの、物理の話をしていただ きます。 CNSでは、酒井グループの協力により、SHARAQスペクトログラフの建設が 走り始めました。そこで、それを今回のサマースクールの重点テーマにして います。 Machleidt 氏は核力の専門家で最近はカイラル摂動論に基づいた新しい研究 も発展しています。核力の歴史から始まって、最新の考え方まで講義していた だきます。
国内からは
  • T. Kajino (NAO) 2コマ
    "Nucleosynthesis in Supernovae and the Big-Bang"
  • K. Yabana (Tsukuba) 2コマ
    "Novel computational approaches for nuclear reactions"
の2人にこの題名の2コマの講義をお願いしました。梶野氏には、Harakeh 氏 の講義と関係した核物理と天体物理の学際的なテーマの講義を、矢花氏には時 間に依存した新しい反応理論の講義をを少し詳しく話していただきます。

また、よりトピック的な講義を

  • N. Aoi (RIKEN) 1コマ
    "Exotic structure of unstable nuclei revealed through a gamma-ray spectroscopy technique"
  • E. Ideguchi (CNS) 1コマ
    "Study of high-spin states by using stable and unstable nuclear beams"
  • T. Mizusaki (Senshu/CNS) 1コマ
    "Shell model calculation -- from basics to the latest methods --"
  • T. Teranishi (Kyushu) 1コマ
    "Low-energy radioactive beam experiments for nuclear astrophysics"
  • T. Uesaka (CNS) 1コマ
    "Studies of new excitation modes in nuclei via exothermic nuclear reactions"
の先生方にしていただきます。

どの講義も、基礎的なところから最新の成果までをカバーする大変意義深いも のです。多くの大学院生、ポスドク、さらにはシニアな方の参加をお待ちして います。

アジアを中心として海外から20名前後の学生の参加があります。

今回のサマースクールから、PDや学生の発表のセッションを増やし、また、 その時間帯も昼間に移すなどの工夫をしています。講師と学生の交流の場とし て、特に、question time を設け、また、実習をするのも可能なようにしまし た。 このように以前にも増して魅力的なサマースクールになっておりますので、 是非多くの若手の参加をお待ちしています。

CNSでは大変限られた予算で国内参加者に補助を致します。総額が限られ ていますので、補助は研究発表をする学生を優先致します。 より多くの学生が参加できますように、学生の指導者の先生方にもご協力を お願い致します。

参加費 (事務局運営費にあてます)
常勤研究者 7,000円
学振特別研究員 7,000円
ポスドク 3,000円
学生 2,000円

参加希望者は 以下に示す web ページ で参加登録をお願い致します。 web ページで登録できない場合は、 summer@cns.s.u-tokyo.ac.jp までご連絡ください。

web ページ
http://www.cns.s.u-tokyo.ac.jp/summerschool/ciss05/

登録フォーム (補助を希望される場合は8月5日24時までにお願いし ます)
http://www.cns.s.u-tokyo.ac.jp/summerschool/ciss05/registration.html

組織委員
大塚 孝治 (校長: CNS理論部、東京大学)
酒井 英行 (東京大学)
水崎 高浩 (CNS理論客員助教授、専修大学)
下浦 享 (事務局: CNS)

問合せ先
下浦 享
東京大学理学系研究科附属原子核科学研究センター
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
電話: 048-464-4572
ファクシミリ: 048-464-4554
summer@cns.s.u-tokyo.ac.jp