
我々のグループでは、
低エネルギー不安定核生成分離装置「CRIB」 を使用した研究を推進しています。
低エネルギー、高強度の不安定核ビームを直接反応にて生成できるCRIBは、世界の研究機関を見渡しても類の少ない、ユニークな施設であり、その特徴を活かした実験研究を展開しています。
とりわけ、以下を主な研究対象としています:
1.宇宙における元素合成などに関わる重要な核反応の直接・間接測定。CRIBの天体温度エネルギー・陽子過剰の不安定核ビームが生成可能という長所を活かし、特に高温天体の元素合成過程を調べる。特に、陽子過剰核種の宇宙での働きや、ビッグバンや超新星爆発、X線バーストなどの爆発的現象にて起こる特殊な元素合成を理解する。
2.独特の共鳴散乱の手法により、原子核の共鳴の観測を行う。それにより、原子核の陽子ハローや、αクラスター構造といった、特徴的な構造の解明を目指す。
その他にも広い国際協力の下、CRIBの不安定核ビームを活用すべく、多種多様なテーマの実験研究を行っています。
山口研究室に進学(東大大学院・物理学専攻)を考えている方はお気軽にお問い合わせください。(yamag@cns.s.u-tokyo.ac.jp)
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