修士課程の研究テーマ、進路
修士課程の研究テーマ
修士課程の学生は、各個人でテーマを決めて研究活動を行います。修士学生の初めのうちは、研究室や他の共同研究を行っている研究室の実験や装置開発に参加し、基本的な研究装置の扱い方、研究の進め方を勉強することになります。そのなかで、特に興味を持ったテーマについて研究を行うことになります。研究テーマはこれまで我々のグループが進めてきた研究のほか、自分で新たなテーマを提案することも出来ます。また、実験装置の開発に携わることもあります。
テーマが決まったら、その研究を進めることになります。素粒子実験などの大型プロジェクトと違い、実験の企画・提案、装置開発、コラボレーションの形成、実験データの解析などすべてにわたって主体的に研究を進めることができることは、低エネルギー加速器実験の大きな魅力でもあります。研究は、グループメンバーや、共同研究者から研究に際してさまざまな議論やアドバイスをもらいながら研究を進めていきます。
参考までに、これまで我々のグループの修士課程の学生が書いた、修士論文のタイトルを挙げておきます。
- 大田晋輔「核子移行反応(a,t)を用いた中性子過剰核13Bの陽子一粒子状態の研究」(京都大学)
- 玉城充「アルファ非弾性散乱を用いた22Oの励起状態の研究」
- 福井利晃「N=20近傍の中性子過剰核に対する高エネルギー分解能のインビームガンマ線核分光」(京都大学)
- 新倉潤「RIビームの核融合反応を用いた49-52Tiの高スピン状態の生成」
- 吉田晃「107Cdにおける高スピン状態の研究」(京都大学)
- 宮裕之 「RIビームを用いた高分解能核分光のための飛跡検出器の開発」
- 郷慎太郎 「高感度インビームガンマ線核分光のための三次元位置検知型Ge半導体検出器の開発」
- 木佐森慶一 「発熱型二重荷電交換反応(8He,8Be)のための2α測定システムの開発」
- 高木基伸 「重イオン二重荷電交換反応による12Be核の研究」
- 藤井俊彦 「α非弾性散乱を用いた32Mg近傍核の核分光」
- 横山輪 「中性子過剰変形原子核における核異性体」
- 小林幹 「逆運動学(p,n)反応による中性子過剰核8Heのスピン・アイソスピン応答」
- 増岡翔一朗 「テトラ中性子共鳴検証のための4He(8He,8Be)反応の測定」
- 山口勇貴 「Development of event building system for data acquisition modules based on waveform digitizers for segmented Ge detectors」
- 中島崚 「大強度RIビーム飛跡測定のための高速応答検出器の開発」
卒業生の進路
グループのOB、OGの進路は、こちらで見ることができます。