ガンマ線検出器アレイGRAPEの開発

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概要

GRAPEは下浦井手口研究室が開発を行っているガンマ線検出器アレイです。

我々の研究室では、光速の約30%で飛行する原子核から放射されるガンマ線のエネルギーを、高分解能で測定する装置GRAPE (Gamma-Ray detector Array with Energy and Position sensitivity)の開発を行っています。高速で運動する原子核から放出されるカンマ線はドップラーシフトを受けるため、その効果を補正して正確なエネルギーを測定するためには、高い精度で入射したガンマ線の位置を測定する必要があります。

GRAPEは18 台の電極分割による位置感能型ゲルマニウム検出器(EURISYS MESURES社製)で構成されています。各検出器は2つのプラナー型(平行電極型)ゲルマニウム結晶からなり、陰極側が 3 x 3 に 9分割されており、分割された各電極からのシグナルを独立に取り出すことが可能です。この分割された電極からの信号の波形解析(Pulse Shape Analysis)をすることにより、ガンマ線を検出した位置を精度よく知ることができます。


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