FitResultPtrを使って、Chi2の値などを変数として使う

今回は、グラフなどを関数でFitした時に得られる変数(例えばChi2とか)を取得して、煮るなり焼くなりすることを考えます。

実は、TH1::Fit()関数は、TFitResultPtr型の戻り値を持つ関数です。Fitしたときに得られる数値(これはFitting parameterという意味ではないです。Fitting parameterはTF1型のオブジェクトに既に詰められているのはご存知の通り)とか、Error matrixなどを取得できます。

使い方

TH1* hist をGausでFitすることを考えます。このFitをしたあとにChi2の値を変数として取得します。

root [] TFitResultPtr ptr = hist->Fit("gaus","S");
root [] Double_t chi2 = ptr->Chi2(); 

FitするときにOption “S"をつけることによって、FitResultのポインタを返すようになります。ここでは例としてChi2を返すようにしましたが、他にもいろいろなものを返してくれるようになります(TFitResult class reference)

Shoichiro Masuoka

CNS, the Univ. of Tokyo. Dcotoral student

関連項目