低エネルギー核分光研究 (井手口研究室)

井手口研究室では、おもに低エネルギービームを用いた実験を通じて、原子核の高スピン状態の研究を行っています。実験は、理化学研究所の加速器施設、原子力研究機構タンデム加速器施設、東北大学サイクロトロンセンター、フィンランドユバスキラ大学等、実験の目的により、さまざまな研究施設での研究活動を行っています。

  • 主な研究テーマ
    • 107Cd近傍核における高スピン状態の研究
      これまでに超変形状態が観測された108Cd近傍核では、いままでで最も変形した超変形状態が系統的に存在すると考えられています。この領域の高スピン研究によって、これまでで最も変形した原子核の探査を行いました。
  • 二次ビームを用いた中性子過剰核の高スピン状態の研究
    従来の一次ビームを用いた核融合反応による高スピン研究では生成するのが困難な、中性子過剰核での高スピン核分光実験を、二次ビームを用いることで達成しました。
  • 36S近傍核の高スピン状態の研究
    S同位体にも高スピン準位での超変形状態の発現が平均場計算などにより予想されていますが、まだ発見に至っていません。この軽い原子核領域での新たな超変形核の研究領域の開拓を目指し、実験を行っています。

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