分野融合型研究会
「天体観測、隕石分析、天体核物理学による同位体組成と元素の起源の研究」
のご案内
日程: 2009年2月23日(月)-25日(水)
場所: 国立天文台(三鷹市)、すばる研究棟 大セミナー室
近年、すばる望遠鏡などの地上大望遠鏡に装備された高分散高分解能
スペクトログラフの性能が著しく向上したことにより、天体観測によって
太陽系以外の恒星系の同位体組成を知ることが可能になりました。
太陽組成が銀河系における約90億年にわたる複雑な物質進化の結果を
反映しているのに対して、恒星系で新たに測定された同位体組成は、
個々の恒星での元素合成を強く反映していると考えられます。
一方で、太陽系の始源的隕石における同位体比異常の発見や
プレソーラーグレインの発見は、太陽系形成以前の元素合成について
情報を与え、また太陽系形成や惑星形成成メカニズムに関する多くの
新たな知見をもたらしました。また、原子核物理学においては、
大強度中性子ビーム、レーザー逆コンプトンガンマ線、不安定核ビーム
等の新たな量子ビームが実用化され、地球上とはかけ離れた物質環境にある
恒星内部での核燃焼過程や、超新星での爆発的元素合成過程に関わる
物理素過程を実験室系で再現し、研究することが可能になりました。
このような状況で、本研究会では天文学、地球科学、惑星科学、
宇宙物理学、原子核物理学、装置科学等の広い分野の研究者間の交流を
図り、元素起源の解明及び、宇宙・銀河・恒星・惑星の進化の理解の
新たな研究展開をはかることを目的とします。
なお本研究会は新学術領域・素核宇宙融合「クォーク力学・原子核構造
に基づく爆発的天体現象と元素合成」の援助を受け、主催・原子力機構・
量子ビーム応用研究部門、共催・国立天文台で開催されます。また、
宇宙核物理連絡会議
の活動の一環でもあります。
世話人:
早川岳人(原子力機構)、寺西高(九大)、本林透(理研)、梶野敏貴(天文台)、
竹田洋一(天文台)、安藤裕康(天文台)、青木和光(天文台)、
牧嶋昭夫(岡山大)、山下勝行(岡山大)
参加申し込み締め切りは2009年2月6日です。
お申し込みはhayakawa.takehito@jaea.go.jp 又は他の世話人まで。
―――――参加申込書――――――――
氏名:
所属:
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電話:
e-mail:
講演希望:有 無
講演タイトル
旅費支給の希望:有 無
懇親会出席:出席 欠席