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SiBarrel(蒸発荷電粒子フィルター、散乱粒子位置検出器)の開発

 不安定核ビームを用いたインビームガンマ線核分光実験に使用するために2種類の樽(Barrel)型シリコン(Si)半導体検出器アレイの開発を行っています。

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蒸発荷電粒子フィルター

 高スピン状態を生成するには複合核に最も角運動量を持ち込みやすい核融合反応を使用します。核融合反応により高温かつ高スピン状態にある複合核が生成されますが反応後直ちに中性子、荷電粒子を蒸発して低温状態へ遷移します。この荷電粒子を検出することで反応生成核種の同定を行うための荷電粒子検出器の開発を行いました。

 低エネルギー化した不安定核ビームはビームスポットサイズが大きく、また角度の広がりも大きいため検出器の入り口、出口の径を大きく取る必要があります。

sibarrel02.jpg
Si Barrelの写真。画面左側の丸い薄膜がBeターゲットでビームは左側から 入射します。右側にはSi検出器が樽(Barrel)型に配置され、これにより 蒸発荷電粒子を検出します。

散乱粒子位置検出器

 低エネルギー化した不安定核ビームの多重クーロン励起実験を計画していますが、この実験ではガンマ線のドップラーシフトを補正するためにターゲットから出てくるビームのベクトルを押さえる必要があります。そのために位置感応型Si検出器で構成されるアレイを開発しております。この検出器も検出器の入り口、出口の径を大きく取る必要があります。


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Last-modified: Fri, 09 May 2008 16:48:50 JST (5832d)