原⼦核科学研究センターは、核物理の研究・教育の拠点として、1997年に東京⼤学⼤学院理学系研究科の附属施設として活動を開始しました。重イオンビームを⽤いた原⼦核物理を軸⾜に、放射線検出器の開発や新しい量⼦制御・計測技術の開拓を推進しています。
本センターは、本郷キャンパスに本部を置き、理化学研究所・仁科加速器科学研究センターとの連携を柱に活動を展開するとともに、国際的な加速器施設における国際共同研究を主導しています。また、東京⼤学⼤学院理学系研究科物理学専攻の協⼒講座として⼤学院⽣を受け⼊れ、さらに海外からのインターンシップ学⽣も合流して、⾃由な発想で最先端の装置を駆使した研究を進める場が形成されています。
現在は、広範なエネルギー領域にわたって、原⼦核を極端な量⼦状態においたときに発現する多彩な新奇現象を探索し、宇宙太古における物質創成の歴史を紐解くとともに、物質階層の普遍性を解明しています。そして、これらの活動の源泉は、本センターの前⾝である東京⼤学原⼦核研究所において、新しい核物理の芽を育て開拓してきた精神が基盤となっています。魅⼒的なアイデアが次々と創出される揺り籠とも⾔うべき本センターで、みなさんと⼀緒に新しい重イオン科学を切り拓いていくことを楽しみにしております。
原⼦核科学研究センター
センター⻑
酒⾒ 泰寛
酒⾒ 泰寛