「物質創成の起源・進化を探り物質階層の普遍性を解明する」
原子核科学研究センターは東京大学大学院理学系研究科附属の施設として、理化学研究所加速器施設との共同事業および欧州原子核研究機構での共同研究を中心として、重イオンビームを用いた原子核物理学や加速器科学と周辺の応用分野を含む重イオン科学研究を推進しています。
東京大学原子核科学研究センター (CNS) では、原子核からクォークに至るハドロン多体系の物理を研究しています。加速器技術の発展に伴い、我々は従来到達し得なかった領域に踏み込む道具をこの手に得ることになりました。CNS と強い研究連携体制にある理化学研究所の RI ビームファクトリー、とりわけ東大CNSの建設した、SHARAQ、CRIBという2つの大型実験装置はその代表であり、さらに低速エキゾティックRIビームを生み出すためのOEDO計画が進行中です。 CNS は 7 人の教員(教授 1, 准教授 3, 講師 1, 助教 2)と大学院生・ポスドクを中心としたメンバーで、これらの巨大加速器施設における最先端研究を推進しています。個々の研究テーマについてはこちらをご覧ください。
研究室
研究者紹介
CNSに所属した研究者
PCM2025開催のお知らせ
2025年3月4日-7日に会津大学にてInternational symposium~Single-particle and collective motions from nuclear many-body correlation~(PCM2025) を開催いたします。
本シンポジウムは、複雑な多体相関の中から一粒子運動と集団運動という秩序がいかにして創発されるか、という核構造の根源的な問いを軸に、近年の核構造研究の成果と今後の展望を議論することを目的とします。
本シンポジウムのテーマのきっかけとなったのは、2023年に逝去されたルンド大学名誉教授浜本育子先生の核構造分野における多大な業績です。組織委員会は浜本先生に深く敬意を表するとともに、核構造に関する理論・実験分野の多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。本シンポジウムのホストである会津大学は、2002年に浜本先生の退官記念シンポジウム Frontiers of collective motions (CM2002) が開催された地です。
本シンポジウムでは、核構造をめぐる理論・実験の一般講演を幅広く受け付けております。講演申し込みの締切は10月31日です。講演申し込みと参加登録は下記のホームページで受け付けております。
https://indico3.cns.s.u-tokyo.ac.jp/event/320
限られた財源からではありますが、旅費の補助も予定しております。特に若手研究者の皆様への周知をお願い申し上げます。
詳しくは、サーキュラーをご覧ください。
多くの方のご参加をお待ちしております。
二重荷電交換反応の論文が出版されました
阪上朱音 教務補佐員 (矢向研)が筆頭著者の二重荷電交換反応を用いた二重ガモフテラー巨大共鳴についての実験研究の論文がPTEPに出版されました。この論文は、PTEP誌の注目論文にあたる Editors’ choice に選出されました。 また記者発表も行いました。
下浦名誉教授が第70回仁科記念賞を受賞
元原子核科学研究センター長の下浦享東大名誉教授が、「4中性子状態の実験的研究」の研究業績に対して2024年度(第70回)仁科賞を受賞されました。
おめでとうございます!
位置感応型モザイク検出器の論文が出版されました
李嘉泰さん(今井研D2)が筆頭著者の、位置感応型モザイク検出器の論文がNucl.Instrum. and Meth. in Phys. A誌に掲載されました。 https://doi.org/10.1016/j.nima.2024.170019
核融合を用いた新重イオン創成機構の研究を推進しています。 おめでとうございます!